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元伊勢 籠神社を堪能しました [京都]

伊勢へ詣らば 元伊勢詣れ
元伊勢 お伊勢の故郷じゃ
伊勢の神風 海山越えて
天橋立 吹き渡る

どどん

元伊勢と呼ばれるところは数カ所あります。
なぜなら、現在は伊勢神宮に祀られている天照(アマテラス)さんは、伊勢の地に落ち着くまでにあちこち放浪していたので、一時的に祀られたところがあるからなのです。その放浪期間、なんと 90 年。

アマテラスさんは高天原に居るのですが、国譲りでアマテラスの孫がこの地に降り立つとき、自分のパワーを込めた鏡を持たせます。そうしてアマテラスの分身である鏡は大和朝廷の皇居内に祀られていたのですが、なにせ太陽神。パワーがありすぎて大暴れw
国は乱れ、天皇とは同じ場所に居られないという神託を受け、各地を旅することになったのです。

ここ、元伊勢 籠(この)神社も、アマテラスさんが 4 年間滞在しました。この場所は、もともと豊受大神(とようけのおおかみ)が鎮座していた場所なのです。

由緒書

由緒書

この豊受大神。この世に最初に現れた始源神で、元来、日本最高の神様だったのです。古事記や日本書紀に出てくる天之御中主神・国常立神と同一神とされてます。アマテラスさんよりもずっと前に誕生してるから、伊勢神宮でも、豊受大神が祀られている外宮から先にお参りしなさいって言われてるのはこのためなんだね。

境内は写真撮影が禁止なので、写真は重要文化財の狛犬さんだけ(笑)

えっへん

でもとっても清々しい本殿で心が洗われましたよ。
本殿は伊勢神宮と同じく神明造。神職を担当しているのは海部(あまべ)氏なのですが、この海部氏はじつは凄い一族!
名前に「海」が付いてるだけあって、住吉大社の津守氏同様、海人族だったに違いない(笑)

わたしは読んでないですが、今は国宝に指定されている海部氏の系図「本系図・勘注系図」によると、天皇家と同じ血筋で、同等かそれ以上の歴史があるんだとか。海部氏の祖神は彦火明命(ヒコほあかりのミコト)と言って、古事記にも登場するニギハヤヒと同一神です。

彦火明命は製鉄神としての一面を強く持つ神様。そして丹後半島は多くの古墳があり、鉄剣や鉄製品なども多く出土する土地。まちがいなく丹後王国というのはあったんだろうなぁ。そして大和朝廷は、この土地に君臨してる彦火明命を祖神とする海部一族が祀っている豊受大神を、のちのち伊勢に呼び寄せて、食糧神としての面を前面に出して祀ることによって力を奪ったのかな~なんて思っちゃいました(笑)

豊受大神はアマテラスさんに伊勢に呼ばれて、この地から居なくなってしまったので、海部氏は祖神の彦火明命を御祭神にして、籠宮と社名を改めたんだそうな。「籠(かご)」という字は川底から砂鉄をすくい上げるのに藤蔓で編んだ筵と関係あるのかな?

今回、籠神社に来てみて豊受大神&彦火明命の偉大さを実感しました。
豊受大神は倉稲魂命(うかのみたまのミコト、まぁお稲荷サマ)で、晴れ女の源だし、彦火明命は別名、天照国照彦火明櫛玉饒速日命。読めないよねw
「アマテル くにてるひこ ホアカリ くしたま ニギハヤヒ の ミコト」です。太陽が照る青空の下、参拝できて良かったです。

さあ、お次は奥宮の真名井神社を目指して GO!

てくてく

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長々書いてスミマセン。
覚書を兼ねた記事なので、華麗にスルーしてくださいねw

あお登場

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