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ちょっと残念だった田中一村展 [神奈川]

汗を垂らしながら到着した岡田美術館。
2013 年の秋に出来た新しい美術館です。ユニバーサルエンターテインメント創業者の岡田和生が収集したコレクションが展示されているのだ。

ついたー

足湯カフェなるものもあるよ。

まだ人は居ない

足湯カフェの前にある大壁面には、日本画家・福井江太郎の風神雷神が。

ひょー 「風・刻(とき)」

さて、何故岡田美術館に来たかといいますと・・・

青空

奄美で活動した孤高の画家、田中一村の展覧会が開催中だからなのです!

どどん

田中一村 (いっそん) 、明治41年 (1908) 栃木県生まれの日本画家。
東京美術学校 (現在の東京芸術大学)に入学して、将来を嘱望されながらも、病気や生活苦で、学校は 2 ヶ月で退学してしまったのでした。

昭和 33 年、50 歳の時に奄美大島に移住し、お金がなくなると大島紬の工場などで働いて、画材を買うお金が貯まれば制作に没頭という暮らし。
生前、一度も個展が開かれることもなく、世間に知られることもなく、69 歳で誰に看取られることもなく世を去った人物。

この人の作品は、この人の命が宿っているような、そんな惹きつけられるものがあって惚れてます。奄美大島の田中一村記念美術館には彼の作品があるので、奄美大島でガッツリ堪能したのでした。

奄美大島には簡単には行けないけど、箱根ならその気になれば日帰り出来る!ってことで訪れたのです^^
さあ、一村さんの作品を堪能するぞー!と気合いを入れて館内へ。

4F、最初のフロアには一村さんの色紙が展示されています。一村は色紙に描くことも多かったのですが、絹貼りの色紙で、素材は良いものです。

うふふ

そして「熱帯魚三種」
この岩絵具のグラデーションが素晴らしい。実際に奄美に行って、こういう魚をスーパーで見ているので、親近感が湧く一枚。

すてき

解説を読むと、どうやら岡田美術館所蔵・・・ってことは、田中一村の絵をお買い上げしたのね!
次のフロアには「白花と赤翡翠」がありました。この作品も好き。

「白花と赤翡翠」

この作品も岡田美術館のものになったようです。
この作品は、5 年間、大島紬の工場で働いて、画材を買えるまでのお金を貯めて、制作に集中した 3 年の間に描いた最初の一枚。これから絵に没頭するぞ!というやる気に満ちたときに描かれたものなんだね。

あー、美しいなあ・・・と、うっとりしながら次のフロアに行って違和感を覚えました。一村が影響を受けた画家たちってことで、他の画家の作品が続きます。
あれ?一村さんの作品はこれだけ??

・・・これだけでしたorz...
わたしはてっきり、奄美の田中一村記念美術館から多くの作品を借りてきたんだろうって思っていたんだけど、岡田美術館所蔵の作品だけしかなかった(笑)

ちなみに、代表作「アダンの海辺(個人蔵)」は、8/24~9/24 の展示なので観られませんでした。こんな作品です。 ↓

音が聞こえます

あああ、まるで 1 枚だけの来日で「フェルメール展」と謳うような展覧会に行った気分^^;
期待が大きかっただけに残念でした。まぁ、冷静に考えれば、田中一村記念美術館から作品を持って来ちゃったら、奄美大島の美術館は閉館しなくちゃダメだろうし、そうなると観光にも打撃があるよね。どうやらこの展覧会、当初は 2F と 4F のフロアを利用するつもりだったみたい。でも実際は 4F だけになってました。勝手な推測で、作品を借りるのが上手くいかなくて、コンパクトな展覧会になってしまったのかしら・・・と思ってみた(笑)

でもね、さすが所蔵品は素晴らしいものが多いです。
2016 年 1 月に、83 年ぶりの再発見が話題となった伊藤若冲の名品を所蔵してる美術館だし。若冲の作品も楽しめたのは良かった^^

素敵なのよ

この雪の跳ね、画像では伝わらないけど凄くリアルなの。

かっこいいー

葛飾北斎、鈴木其一、上村松園、東山魁夷、加山又造、小茂田青樹などなど、有名処の作品もたっぷりだし、室町時代&江戸時代の屏風なども目を奪われました。
加山又造が描いた猫は、とっても可愛かった。
「私は猫が好きです。しかし妻はもっと猫が好きです」という加山又造の言葉に、相方君は「うちと一緒だ」と笑っていましたw

猫 華と猫

何時間居たかな?
お腹も空いたし、せっかく来た箱根。日帰り入浴もしていきたいので、美術館は出ることにしました。本日中なら再入館出来ますよって言われていたので、温泉に入ったあとまた来たんだけどねw

つづく。

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