SSブログ

早雲寺 [神奈川]

箱根の日帰り旅行、最後に訪れたのは早雲寺。

IMG_5604.jpeg

はい!早雲寺と言えば、大永元年(1521)北条早雲の息子氏綱により創建されたお寺!
小田原城主・北条氏の菩提寺でございます^^



2012 年に読んだ富樫倫太郎の『早雲の軍配者』
これが面白くてねぇww
早雲寺もいつか訪れてみたいな〜なんて、ぼんやり思っていたんだよね^^
あ、この本の主人公は風間一族の少年、小太郎なんだけどねw



本堂にお参りできると思ったら駄目でした。残念〜!
北条早雲や北条氏康の肖像画が観られたらラッキーって思ったんだけど駄目でしたw

でもね、北条幻庵(早雲の末っ子・長綱)が作った庭園「枯山水香爐峯」は観られるっぽい。



なんて静かな空間。



柵があってこれ以上近づくことは出来ないけど、落ち着いた雰囲気のある庭園でした。
心安まる空間だったよー。



北条さんとは関わりはないけど、こうやって訪れたのも何かのご縁かと思うので、お墓参りもしていこう。



鳥の鳴き声だけが聞こえる空間。
すごく気持ちが落ち着くよ。



ずらりと墓石が見えました。
豊臣秀吉に降伏した北条氏。此処には早雲・氏綱・氏康・氏政・氏直が眠っておりました。



苔がまた美しかったんだよ〜。



しばし現実を忘れ「つわものどもが夢の跡」なんて気分に浸っていたわw
そして駅に戻ってくると、ゴールデンウィークという現実を思い出す(笑)
すごい人だ〜!ww



すごい人だけど、この時間に東京方面に帰る人は少ないのだ。私たちは始発から活動してるので、そろそろ帰る(笑)

13:50 箱根湯本から小田原に到着。
行きに「小田急線の急行は退屈だ〜」って私がぼやいたので、帰りは踊り子号で帰るってw



こういう列車なら、席で寛げるから好きぃ〜!



とっても綺麗な車内でした。踊り子号ってもっと古かったイメージがあるけど、新しい車両になったのかな?



小田原駅で買い込んだビール、そしてかまぼこをつまんで帰りの列車を楽しみました^^



欲張ってあちこち回らず、しかも場所がマイナー路線だったので、観光スポット箱根もゆったりのんびり楽しむことが出来たよー。大人の日帰り旅って感じ?
(単にマニアックなだけとも言うかもしれん)

夕方には家に到着して、家で酒盛りをしましたとさ^^


早雲の軍配者

早雲の軍配者

  • 作者: 富樫 倫太郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2023/05/10
  • メディア: 単行本




HAKONE PICNIC でランチ [神奈川]

岡田美術館を満喫したので、箱根登山鉄道の小涌谷駅まで山を下っていきますよ〜。
美術館を出たところで欧米人の夫婦に声を掛けられ、英語が話せますかというので相方くんが応対w

オープンエアミュージアムに行きたいが、此処にあるか? という質問らしい。此処は岡田美術館だよって言うと、やっぱりオープンエアミュージアムって言うの。そんな名前の美術館知らないなあ…。
スマホの地図を見せてきたので覗き込むと、彼らの MAP には確かにその名前がある。相方くんのスマホで確認すると、彫刻の森美術館のことなのね! 英語だと OPEN-AIR MUSEUM なのか!

此処からだと1キロくらい歩くよと教えると、どうやらバスの運転手さんに間違った降り場所を言われたみたいだね^^;
「オープン」と「ミュージアム」で、運転手さんは「岡田美術館」って思っちゃったのかな? (笑)

今の居場所を確認出来たその夫婦は、苦笑いで歩き始めました。頑張ってね!!ww
さあ、私たちは小涌谷駅を目指そう。

IMG_5582.jpeg

山道をてくてく下る。行きは上りで辛かったけど、帰りは下りで楽ちん。
今年は山吹の花と葉っぱを覚えたからね〜。これは八重の山吹に違いないとパチリする。

箱根の山々。名前は分からないけど清々しくて綺麗な景色です。



駅まで向かう途中に、可愛らしいお店を発見。
どうやら食事をする場所みたい。OPEN って書いてます。



HAKONE PICNIC という名前。
メニューを見ると台湾料理のお店っぽい。店内の雰囲気も良さそうなので、ここで食べてみようか^^



1F で先に料理を注文してから、2F のフロアで食事という感じみたい。
丼ものを注文してから 2F にあがると、すごく雰囲気の良い空間!!



まだお客さんは誰も居ないので、店内をパチパチ撮ってしまったわ^^



何処に座るか迷っちゃうね〜!(笑)



あとで調べてみると、此処のお店は台湾人夫婦が経営しているんだって。2021年にオープン。Google Map でも高評価のお店でした。



お水はセルフサービスで。グラスが昭和チックで可愛いww



コロル2世もご満悦。



注文したドリンクが来ましたよ〜。
私は四季春烏龍茶のアイス。相方くんは鉄観音烏龍茶。台湾茶らしい丸みと香りのある烏龍茶で、すごく美味しい^^



そして登場!私が注文したのは卵とトマトの炒め丼。
トマトの酸味が歩き疲れた体を癒してくれるわ!



相方くんは鶏絲飯(ジースーハン)です。こちらも美味しかったって^^



デザートに付いていたのは豆花。豆乳プリンって感じかな。
上野のお店で食べた豆花よりも甘さが控えめで、これは美味しい!!(笑)



のんびり食事をして大満足です。
じつは、ここで食べて大正解だったのよ。このあと箱根登山鉄道で箱根湯本駅に出たら、めちゃめちゃ人だらけでビックリ!
当然、食事処はどこも長蛇の列ww

「たいして美味しくないのにこんなに並んでるよ」って言ってる声も聞こえてきたので、並んでる人たちに「小涌谷まで行って『HAKONE PICNIC』で食べた方が断然美味しいよ」って教えてあげたかったですわww

さて、私たちはもう1箇所だけ立ち寄り。
ここもね、空いてる場所さ(笑)

食事処に入るのを待っている人たちをかき分けてテクテク坂道を上っていくと、だんだん人もまばらになってきました。

つづく。


岡田美術館 [神奈川]

日帰り箱根記の続きだにゃ〜。

IMG_5367.jpeg



箱根に来た目的は岡田美術館で開催中の『若冲と一村〜時を越えてつながる』展!



この展覧会では、岡田美術館が持っている伊藤若冲と田中一村の作品を全部観ることが出来るの。各 7 点ずつ^^
開館と同時に入ったので、もちろんガラガラだよww



なにせ岡田美術館は器の収蔵が半端ないの。そして展示室も 1F〜5F まで。屏風絵や絵画が展示されている 3F と 4F に行くまでに、たっぷりの焼き物を観ていくのです(笑)

今回は生誕 360 年記念ってことで尾形乾山の特集展示もあって、収蔵作品を惜しげもなくずらりと展示してくれていました。乾山の作品って出光美術館でもたくさん観るけど、そちらのコレクションとは趣向が違うものもあって新鮮でした。乾山の絵画も観られて満足。

さて、若冲と一村のフロアに到着!
江戸時代の伊藤若冲と、昭和時代の田中一村。そんな二人の作品を楽しむ展覧会。岡田美術館の館長・小林忠サンは、一村を「昭和の若冲」と称しているんだって^^

最近は若冲の作品はちょくちょく観る機会があるけど、田中一村の作品は観ることが出来ないからね〜。若冲も好きだけど、一村も好き! 奄美大島まで作品を観に行ったもんww(一村は奄美大島に移住して絵を描いていたから)

若冲のこのリアルな『孔雀鳳凰図』は、東京で開催した展覧会にも来てくれた作品。
2016年に発見されたものなのだ。若冲が42歳頃に描かれたもので、若冲画業の早い時期の作品みたい。単眼鏡で観ると、ほんっと細かいところまで描かれていてうっとり。



緻密な絵を描く若冲だけど、こんな大胆な墨絵も得意。
『月に叭々鳥図』です。急降下している叭々鳥(ははちょう) の勢いが凄いんだよね^^



一村も彩色画はリアル。
奄美大島の魚たちを観察して描いてます。吸い込まれるくらい綺麗な色ですわ。



色紙絵もいろいろ描いた一村。
墨絵の描き方も、かなりこだわっていて解説を読みながらガン見(笑)



若冲や一村のほかにも、二人に関連した絵師 & 画家や影響を受けた人物の作品も展示されていて面白かったです^^
サントリー美術館で覚えた木米さんの作品もあった!(笑)

満足して展示室を出ました。
さて、お昼をどうしようかね。美術館にある開化亭でゴハンにしようかと思ったんだけど、この日はメニューが限られていてあまり惹かれなかったので、別の場所で食べることにします。

んじゃ足湯を楽しみますか〜!
足湯カフェに行って、私は和紅茶をもらう。



相方くんはソフトクリーム。



足湯を楽しみながらのんびり紅茶を飲みましたわ〜。
気持ちの良い天気だったので、足湯ものんびり楽しんじゃった。



足湯の前にある大壁画は、福井江太郎の『風・刻(かぜ・とき)』です。
縦12m、横30mの大壁画なんだよ。平成の風神雷神図^^



足がポカポカ茹で蛸になったので、そろそろ出発しますか。(タオルは持参した)
今回の目的は岡田美術館だったので、他にまわるところはあまり考えていなかったんだけど、ひとつ訪れてみたいところがあったので、相方くんに場所を伝えたよ。

次回につづきます^^


箱根日帰り [神奈川]

「夜明け前から起きて、出掛けるのニャ?」
夕方までには帰ってくるよー。お留守番しててね^^

IMG_5495.jpeg

5月4日、朝3時半起床。
この日は箱根に日帰りで行ってきました。最寄り駅始発の JR に乗って新宿まで行ったよ。小田急線の急行に乗って、まずは小田原まで出ました。

早い時間の電車。乗っているのは登山の格好をした人たちと、赤ら顔の酔っ払い(笑)
人間観察をしていたけど、だんだん飽きてきました。本を持ってくるか、スマホに Kindle 本をダウンロードしておけば良かったな〜。そしたら文庫本なら1冊くらい読み終えることが出来たかもw

最初は寝ていた相方くんですが、私が「まだ小田原に着かないの? 乗ってるの飽きた〜」とボヤいていたので、話し相手になってくれました(笑) 私は乗り鉄にはなれないな^^;
丹沢山に登ると思われる人たちが降りていき、車窓からは富士山が見え、ちょっと気分も盛り上がる!

(相方くんは、小田原で箱根湯本方面に乗り換えだったので、「小田原」から単純に小田急線を選択したようです。私がヒマだヒマだというので調べたら、東海道線で行った方が良かったかもと思ったらしく、帰りはJRの踊り子号で帰ってきました)



小田原に到着して、箱根湯本行きの列車に乗り換えです!
んー、これが JR なのか小田急線なのか、私には分からないけど乗り込む!(笑)
(相方クンに確認したら、箱根登山鉄道でしたw)



前回箱根に行ったのは 2018 年。
そのときに訪れた岡田美術館にふたたび行くのが今回の目的。田中一村の作品を観るのだ〜!
田中一村は奄美大島で活動した画家。この人の作品の多くは奄美大島にあって現地まで観に行きました。そして奄美大島に惚れた^^

岡田美術館も彼の作品を数点持っていて、今回は伊藤若冲と絡めた展覧会を開いているの。
美術館 OPEN は 9 時なので、時間になるまでちょっと散策です。「千条(ちすじ)の滝」という場所を目指すよ。小涌谷駅からテクテク歩きます。

コロル2世も登場。
今回は写真もあまりないので、コロルくん劇場は省略して本編に登場^^



晴れの日だったので、適当なスニーカーを履いてきたんだけど、
この辺りは水たまりもあって、すぐに水が浸みこんできちゃった(笑)
自然に足を踏み入れるときは、ちゃんと防水 or 撥水加工の靴を履いていたほうが良いね。



涼しげな水の音が聞こえてきて、千条の滝が姿を見せてくれました。



蛇骨川上流に位置する滝なんだって。
小涌谷は江戸時代には「小地獄」と呼ばれた荒涼とした土地だったけど、明治10年代に温泉場として開けたんだって。この滝もほとんど人に知られることはなかったけど、大正時代「三河屋旅館」の創業者・榎本恭三氏が、この美しい滝の存在を広く知らせたいと思って、周辺や滝までの道を整備したそうな。



コロル2世も和んでます。



見上げれば新緑が目に優しい。
ウグイスが上手に鳴いていましたよ。「この鳴き声はメスにモテるね。あおの夜中の雄叫びとはえらい違いだ」と言って笑うw



苔むした岩肌もイイ感じだったのよー。
風情がありました。



さて、岡田美術館に行きますか〜!
9時ぴったりに到着です^^

岡田美術館は小涌谷が温泉街として開かれた明治時代に建てられた、欧米人向けのホテル「開化亭」の跡地を利用して建てられた美術館なのだ。器に興味がある人は楽しめる美術館だと思うよ。展示数が半端なくて疲れるくらいww



入館料は 2,800 円というビックリなお値段なんだけど、それだけの価値はある美術館だと私個人的には思うわ。足湯も付いてるし^m^

あ、ちなみに2023年12月10日までは、誕生日当日に岡田美術館を訪れると、本人と同伴者1名まで入館料が無料になるよー。

次回、展覧会の記事です。