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諏訪大社の前宮です [長野]

日本は大陸から稲作の技術 & 文化が入ってきて、主に九州からどんどん広がっていきました。そして縄文時代から弥生時代に移行していきます。
でもね、長野のこのあたりは弥生文化がなかなか受け入れられなかった土地。弥生文化はこの地域を飛び越して青森のほうに広がっていきました。

あおくん

北海道はね、寒冷地だから稲作文化にはならずに、縄文時代のあとも続縄文時代が続くわけなんだけど、まるで新しい文化を拒むようにそびえる南アルプスがあるこの地域も、縄文色の濃い文化が残ったのです。

神話はもちろんだけど、考古学的にも私にとっては、なかなか興味のある場所が諏訪なのでした(^ω^)

諏訪大社

朝。日の出と共に諏訪大社に到着!!
諏訪大社は二社四宮の総称。諏訪湖をはさんで上社に 2 宮、下社に 2 宮あります。

気持ちいい

上社には前宮と本宮があって、下社には春宮と秋宮があるの。
まずは前宮に来ました。諏訪大社 4 宮のなかで一番古いのが此処。創建年は不明だけど、およそ1500〜2000年前と言われています。

清めるよ
【手水舎で清めるよ】

この前宮に祀られている神様はタケミナカタと、その妃であるヤサカトメノ神。このタケミナカタが諏訪に来る前に祀られていた土着の神さま、洩矢神と戦って勝ち、この前宮に居を構えたんだそうな。
タケミナカタは、諏訪地方では 「諏訪明神」 「お諏訪さま」 って言われてます。

おじゃまします
【二つ目の鳥居。ちなみに狛犬は平成に入って追加されたようですw】

出雲からやってきたタケミナカタ一族との戦いに負けた洩矢 (モレヤ、または守矢) 神だけど、滅ぼされることはなく、諏訪明神を祀って祭司をつかさどる神長官になりました。

そして諏訪明神 (タケミナカタのこと)の子孫である諏訪氏は、幼児を大祝 (おおほうり) という生き神様の位に就けて、洩矢神の子孫である守矢家は神官の位に就いたんだそうな。当時、実権は守矢家にあったって感じかな?

現在の守矢家の当主は78代目です。

2つ目の鳥居をくぐって石段を上ると右側に見えるのが内御玉殿 (うちみたまでん) で、左手に見える十間廊 (じっけんろう) です。

こっちが内御玉殿。
諏訪明神の幸御霊・奇御霊 (平和的な魂と荒ぶる魂って感じかな) を祀ってるんだそうな。神事のときは、この扉を開かせて生き神となった幼子の大祝が現れたんだとか。

内御玉殿

そして、こちらが十間廊。
ココには神事の貢ぎ物が並べられるんだけど、そのなかには鹿や猪の首 75 頭もあるのです。それは御頭祭 (おんとうさい) って言います。

想像しましょう

今現在は剥製を何個か使うだけみたいだけど、昔はここに首が並んだんだよ。
諏訪明神 (タケミナカタ) がそれを望んだのか、それともタケミナカタが来る前からそういう祀りごとがあったのか、どうなんだろうね?

これに関するいろんな人の考察読んだけど、「うん!コレ!」 っては言えませんでした(笑)
私には難しすぎる^^;

なぞです

ただ、前宮の祭神は本当は諏訪土着の神である「ミシャグチ神」 ではないかと言われてます。
霧ヶ峰高原あたりは昔、御射山と呼ばれていて、それがミシャグチになったとか。ここらへんの遺跡は旧石器時代のものあって、歴史は相当古いみたい。ミシャグチ神は蛇形の御体のようで、この御室社は半地下になっていて、大祝や神官が穴籠もりをした遺跡地のようです。

ここです

十間廊を過ぎると石段が切れてました。
諏訪大社は本殿を持たないから、こっから守屋山を拝むのか??
あれー、でも御柱が立ってないし・・・と不思議に思っていたら、この階段を登りきったさきに、まだ道は続いてました(笑)

びっくりしたー

曳行路と呼ばれる道 (御柱を曳きまわす道だね) を歩いて行くと・・・拝殿がありました!
本殿と書かれている本などもあるんだけど、あくまでも拝殿なのです。諏訪大社に本殿はないのよ。

じゃじゃーん

この社を囲むように御柱が立ちます。

御柱

こんなふうに写真で見ると、普通に立ってる木だよね。
これを御柱祭で二社四宮の分、合計 16 本!神域から運んでくるんだから凄いよね。それぞれの地区の社の御柱も用意するわけだし、それに注ぐ地元の人のエネルギーは凄いと思う。

これが二の御柱

前宮の雰囲気、とっても良かったです。
日の光が優しくて、穏やかに気分になれました。

コロルもうっとり

ちなみに紋はこちら。
同じ諏訪大社なのにもかかわらず、下社とは違うんだよww

上社

どう違うかは、下社のときに紹介します。

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