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立石熊野神社 [東京]

「今日で今回の古墳巡りは最終回にゃー」

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葛飾区にある立石熊野神社。
かつては此処に円墳があったとのこと。でも現在はこの熊野神社の下に円墳は眠っているんだって。都区内の古墳は、どうしてもこういう感じのものが多いのかもしれないね。

もともとは 18m ほどの円墳で、須恵器や土師器が出土しているので、7 世紀後半のものと推定されているんだって。

神社のご神紋に関する説明も書かれてました。熊野の八咫烏+陰陽五行の五角形なのね。

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境内には大きなクスノキが。夫婦楠って呼ばれてるみたいです。



根元に出来ていたうろ(樹洞)の中には厨子のようなものが納められてました。
観音扉は閉ざされていたけど、どんな神様がいるのかな。竹の柵で厳重に覆われてました。

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この社殿の下に円墳があるのねー。



ちなみに、こちらのご神体は石剣らしいのですが、これは縄文時代の石棒なのでは? と、古墳研究の鳥居龍蔵博士は言っているんだって。まあ、石剣は縄文の後期から出現していて、石棒が変化したものって言われてるから、その考えも間違いではないのかもしれん。

朱鳥居の奥にあるのは稲荷社。
江戸時代に、もともとあった塚の上に盛土をして塚を作り直したみたい。わりと重要な塚だったのかしら。



境内にはポニー舎があったよ。



そして五重塔もあるらしい。なんでもあるんだなww



ちょっと逆光になっちゃった。
こぢんまりとした五重塔。可愛らしかったです。



浅間(せんげん)社もある!
富士塚のほうがこんもりしていて古墳チックだよねww



もちろん登頂してきました(笑)

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こんな感じで葛飾区の古墳巡りは終了。
見るからに「古墳です!」っていうものじゃなかったのは残念だけど、これが現状だよねー。

この神社のすぐ南あたりにある南蔵院。
その裏にも古墳があったらしいんだけど、現在はマンションが建てられたそうな。なので観に行くのはやめました。不審者に思われたくないしww

マンションが建てられる前に発掘調査をして、円筒埴輪・形象埴輪が出土したそうな。
6 世紀後半の古墳とされたそうですわ。

また時間を見つけて都区内の古墳散策をしてみようと思ってます。
ぼんやり計画を立てている場所も、現在は神社になっているみたいだけどねww


青砥の蕎麦屋さんでランチ & 熊野神社 [東京]

昨日の記事の続きだにゃ〜。

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東京都区内の古墳巡りの最中です。
柴又から京成金町線に乗って京成高砂駅へ。そこから京成本線に乗って青砥駅下車。

電車を待っている間に Google 先生で検索。
蒸し暑かったのでランチはサッパリと蕎麦がいいなーって思って、青砥駅周辺の蕎麦屋を検索して見つけたお店に向かいます。

「手打ち蕎麦かとう」というお店 ^^



ほぇ? 新そば(山形県産)? まだ早くない?って思ったけど良さそうな雰囲気なので入ってみるよ!



先客は二組。私は小上がり席に案内されました。靴を脱いでくつろぐ〜^^
蕎麦屋に来ちゃったらね、絶対何か飲んじゃうでしょう。アサヒとキリンがあったので、キリンラガーをもらいます!



蕎麦を注文する前に玉子焼きを注文。ふわふわで美味しい〜!
卵本来の味を楽しむ感じの玉子焼きでした。



二八のせいろ。コシもあって美味しい。
そして此処のお店のつゆが好みでした! どちらかというと甘くてマイルドなつゆなんだけど、風味が良かったなあ。気に入ったぞ!



食べたあと、次の目的地を検索するのです。目指すのは熊野神社。
此処にも古墳があったらしい。初めての場所なので、時間がどのくらいかかるのか全く分からん。



でも Google 先生なら、だいたいの時間を教えてくれるのでありがたい。
徒歩 10 分なら楽勝だな。とは言っても、方向音痴がスムーズに目的地に辿り着くためには、細かい道を通ったら駄目!
多少遠回りでも、大きな通りを行くのが正解なのだ(笑)



というわけで、私は赤い線の通りを行くことに決めました。
大きな道なら帰るときも分かりやすい^^



迷うことなく熊野神社に到着〜!



この熊野神社は、都内唯一の安倍晴明ゆかりの神社なんだって。
全然知らなかった!



999 ~ 1003年頃、晴明が紀州の熊野三社権現を勧請したと言われてるそうな。
この土地に立ち寄った清明が、水害に悩まされていることを知り建てたんだって。



境内の敷地は陰陽五行説に従った、五行をかたどった五角形になっているんだよ。
現在は敷地内に幼稚園も入ってました。結界に守られている幼稚園だねw



次回に続きます。


柴又八幡神社 [東京]

東京都区内の古墳巡り。
今回訪れたのは葛飾区の柴又八幡神社。初参拝!

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柴又帝釈天周辺も、奈良〜平安時代の遺構や遺跡が発見されてる場所なんだって。
この八幡神社も江戸川から微妙に高い場所にあって、戦前から社殿裏に石棺状の石組みがあったのは知られていたんだそうな。そして八幡神社に円筒埴輪が保管されていたので、古墳だろうって言われていたみたい。



昭和40年から数回にわたる調査の結果、円墳であることが判明。6世紀後半の古墳時代後期に構築されたものだろうとのこと。平成14年には鍔(つば)付き帽子をかぶった下総型埴輪が出土。
帽子をかぶった姿が『男はつらいよ』の寅さんの姿に似てるので「寅さん埴輪」と愛称が付けられたんだって。下の写真 ↓ では、右が寅さん埴輪。



まずはご挨拶をしないとね^^
まっすぐの参道は気持ちいいね。



ご祭神は誉田別尊。応神天皇のことネ。
それから建御名方尊だって。へぇ〜、タケミナカタ! 諏訪に封じ込められた神様じゃん。いつからご祭神なのかは分からないけど、まぁ軍神として崇められてるから、この界隈には合ってるのかもしれないな。(意味不明よね。ごめんww)



初めましてのご挨拶。社殿の下に石室は眠っているようです。
社殿の裏手に向かうとき、八幡神社宮司の言葉が刻まれた石碑を見つけたよ。



尊い祖霊が一千数百年前からこの八幡神社の社殿の地下に鎮斉されていたので、その御遺骨と御遺品を島俣塚の御称号のもとに奉安したという内容。感謝を捧げる言葉が綴られてました。
此処からは遺骨や埴輪、直刀、馬具、須恵器などが見つかったみたいだよ。



この地に眠っていた人に思いを馳せて手を合わせてきました。
どんな人物だったのかなあ〜。柴又八幡神社は、柴又村の鎮守みたいなので、もちろん柴又地域を治めていた豪族なんだろうね。



しかし、見つかった埴輪などは何処で見られるんだろう?
葛飾区役所に問い合わせたら教えてくれるのかな……問い合わせてないけど(笑)

この古墳が造られた時代は、ヤマトが中央集権体制を強化する律令の時代。
戸籍制度で人々を土地に縛り付けて税の徴収を行っていた時代。
この頃、葛飾区は下総国に属してて、現在の柴又は「嶋俣の里」(しままたのさと)って呼ばれていたんだって。

そして正倉院文書の戸籍によると、此処は孔王部(あなほべ)という姓を名乗ってる人が殆どだったそうな。そして刀艮(トラ)と佐久良売(サクラメ)って名前の人物が記載されてるらしいよ。
私は『男はつらいよ』を見てないので詳しく知らないんだけど、トラとサクラ。ちょっと因縁チックな内容が古墳の本に書いてありました ^m^

古墳の埋葬者も孔王部(あなほべ)さんなのかなあ?



境内にあった祠。
誰が祀られてるのかはとくに書かれてなかった記憶が。どんな神様が坐るのかな。



時間を見ると 11 時半を過ぎたところです。
この界隈でお昼にしようと思って参道をうろうろしたんだけど、イマイチ惹かれる店がない。

前に帝釈天を訪れたときは焼き鳥屋さんでビールと焼き鳥にしたんだけど、この日もすごく蒸し暑くてね。焼き鳥っていう気分じゃなかったのだ。

しばらくうろうろしたんだけど、今回はこの界隈はパスして、次の目的地に向かうことにしました。京成線に乗って青砥で下りるの。そのあたりでランチにしようかな。

というわけで続く。


柴又の山本亭と帝釈天 [東京]

ソファーを通って窓側にあるクリアボウルに向かうあおくんです。

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「今日からまた古墳探しの記事にゃんだって。数日間はボクの出番はナシにゃ〜」



9月14日。
前日、浅草の古墳かもしれない探索をしたので今日は柴又へ。



柴又八幡神社。ここの境内に古墳があるのです。
京成線に乗って電車のなかで地図をチェック。柴又は帝釈天方面には何度か来ているけど、八幡神社は初めて。ズームして、境内の様子も頭に入れました。



ところが!
改札口は1つで、駅を出てみると方向音痴の法則(?)で、帝釈天方面に歩いている私ww

うーむ、時間に追われているわけでもないから、ちょっと帝釈天にご挨拶でもしていくか。そう思って歩き始めたら、何故か帝釈天じゃなくて山本亭に向かっているよww
山本亭に呼ばれてるってことか?(笑)

到着したのは山本亭。
来るのは 2 度目かな?



山本亭は、地元ゆかりの山本工場(カメラ部品製造)の創立者である山本栄之助翁の自宅とのこと。大正末期から昭和初期に増改築された当時には珍しい二世帯住宅なんだって。ここのおうち、広々していて落ち着ける雰囲気で結構好き^^

入館料 100 円を払って中に入ります。

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広々した空間。素敵でしょ?



建物内には土蔵もあるのだ。入れないけどw



お庭も素敵なのです。
米国の日本庭園専門誌でもこの庭はランクインするんだとか。



この和室でのんびり庭を眺めるのも良しなのです。



葛飾区在住の福田千惠(せんけい)さんという日本画家の作品『花菖蒲』も飾られているよ。画の前に座ってしばし眺める。



鳳凰の間は山本亭唯一の洋間。



天井も高いんだよ。

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でも私は和室でのんびりしたい派ですw
……などと言ってる場合じゃなかった。今日は古墳を見に来たんだから!

というわけで山本亭を出て、柴又八幡神社に向かうんだけど……



いちおう帝釈天にもご挨拶しておこうね(笑)



日蓮宗の経栄山題経寺。
前に訪れたのはいつだったかなあ? けっこう前のような気がします。
調べたら 2018 年だったわ。



ここの彫刻ギャラリーが見事なんだけど、今回はパス。
なにせ今日の目当ては古墳ですから(笑)



今度こそ、寄り道せずに柴又八幡神社に向かうのです。
つづく。